予防接種をするか迷っている方へ、知っておいてほしいこと
情報をかたよりなく入手して、接種するかどうか自分で決めましょう
ワイドショーで毎日いい加減なことをガヤガヤ言ってたり、SNSで不安なコメントが流れてきたり、雑誌に怖ろしいことが書いてあったり、それを読んだお友達が何か言ってきたとしても。
予防接種をするかどうか決めるのは、あなた自身です。
流されることなく、よく考えて選択をしましょう。
接種するリスクも、接種しないリスクも、よく知ったうえで選択しましょう。
ちょっと耳にした、目にした、気になる内容が、正しい情報か分からなくて揺らぐ時は、ぜひ薬局でご相談ください。いっしょに調べましょう。
予防接種は人それぞれに価値が異なります。予防接種の自分にとっての良いところ・悪いところを書き出してみましょう。感染したときのことを考え、予防接種がそれにじゅうぶん見合うのか考えて、自分は接種したほうがよいのか判断することです。医療職はもう判断しなくてはなりませんが、一般の方はまだ急ぐことではありません。もうすこしゆっくり考えましょう。
私が予防接種をしたいと考える理由
実際に、私が今回の予防接種をどうするか決める際に考えていたことを書き出してみました。
【臨床試験をふまえて】※ファイザー社・モデルナ社・アストラゼネカ社の臨床試験の論文を読みました
・当初考えていたよりも良い効果が得られている
・重症化も減らせそう
・副反応も特にめずらしいものはなかった
・アナフィラキシーの頻度も許容範囲(私自身はアナフィラキシーの既往がないので大丈夫だと思っている)
【今後の流行を考える】
・感染拡大が抑えきれず今後も続きそうなので、仮にワクチンの効果が短期間であったとしても今うけておくのが良いタイミングかも
・マスク手洗いに三密を避けることはすでに個人的には徹底しているが、この冬のような流行期のリスク増加は個人ではコントロールできない。これ以上のリスク低下を望むならワクチン接種をプラスするしかない
・今後ワクチンが効かない変異株が出て日本で流行するかもしれないし、現在のワクチンが効くうちに接種しておきたい(現在の変異株の一部には有効なようです)
【流通を考える】
・ファイザーとモデルナは冷凍保管が大変なので、遠方の大きい施設まで接種に行かないといけなくなるかなぁ、土曜日やってくれるかなぁ
・早めに接種できる人はファイザーがあたるかな(選べないんです)
・アストラゼネカのほうが保管が簡単で流通はしやすそう(でもまだ打てません)
【自分が罹患したときのことを考える】
・ひとり薬剤師なのでしばらく閉店である
・お客さんに迷惑をかけてしまう
・両親は高齢者で基礎疾患がありうつしたくない
・年齢にかかわらず退院後も後遺症の報告が多いので地味に怖い
・一番嫌なのは倦怠感が続くこと、次点で味覚障害、人生の楽しみが減るのに助かって良かったねとは言えない
【薬剤師として考える】
・医療職なので有症状者と接する機会があり自分の感染リスクをなるべく下げたい
・公衆衛生上ワクチンは接種率が高いほうがより有効であると知っている(全体の接種率を上げたい)
・自分が接種することでワクチンを打てない人を守れることを知っている(小児はまだ未承認、全員接種までにはかなり時間がかかる)
・自分が接種することでまだ接種していない人の不安を減らしたい
【気になる点】
・痛そう!きっと痛い。日本脳炎とどっちが痛いだろうか(私のかすかな記憶によると一番痛いと感じたワクチンは日本脳炎です)。
・私はインフルエンザ予防接種で毎年発熱します。おそらくこのワクチンも発熱するんだろうな~。
・私はインフルエンザ予防接種のあとは径5センチくらい腫れます。数日痛がゆい。たぶんこのワクチンも腫れるだろうな~
こんなところです。これらを考えたうえで、私自身は接種する予定です。
参考にしたサイトなど

ファイザー社
モデルナ社

アストラゼネカ社

新型コロナ感染後の後遺症、日本の調査

新型コロナ感染後の後遺症、退院から6か月、中国
↓忽那先生のYahoo記事は、だれでも、ぜんぶ読んでもいいとおもう。どんどん更新されるから新しい記事を読んでくださいね。



アナフィラキシー反応がこわいという人は、堀向先生のこれらの記事がおすすめです。


ワクチンと変異株について、コロナ専門家有志の会より
