はじめての個別指導が終了。在宅訪問と時間がかぶってしまい慌ただしい一日となりましたが、なんとか終わり。久しぶりに夕方の中区を車で走行したのがいちばん大変な点でしたわ…渋滞!渋滞!もう年末モードなのかしら…白バイ多かったし。個別指導に必要な書類は日常業務の合間に準備をおこなうので手際よくやりたいよね、ということで今後のためにまとめておく。めっちゃ印刷するんでインクの予備も忘れずに!
通知が届く
実施の1か月前に通知が届きました。いつどこで行われるか、当日までに準備するものと、事前に準備して送付しておくものが書いてある。
準備する書類
(1)調剤録等(対象患者がきまったらはじめる)
調剤録及び処方箋(保管してる中から直近1年を抜き出す)、薬歴(来局以降すべて)、薬剤服用歴管理指導料・かかりつけ薬剤師指導料等に係る薬情と手帳(薬情と手帳シールを再印刷)、かかりつけ薬剤師指導料に係る患者の署名付きの同意書
※オンライン服薬指導や在宅は今回の患者に該当せず
(2)施設基準に係る届出事項関係書類(調剤基本料とか在宅とか後発とかかかりつけとか)
(4)不動産登記の登記事項証明書(コピー、準備はしたがナゼ必要なのかはようわからん)
(5)帳簿(業務日誌と月締めの帳票を1年分)
(7)領収証および明細書の書式(適当に印刷したものを修正テープいれてコピー)
(8)患者ごとの内訳のある日計表(帳票画面から直近1年分を印刷、面倒だった)
(9)審査支払機関からの返戻・増減点通知に関する書類(直近1年分、これは保管しておかねばいけないものなんだな…)
(11)医薬品の購入伝票(医療用のみ、OTCは不要)
(12)別添1
(13)電子薬歴の運用規定(薬剤師会のをたたき台に開局1か月前に作成したが以後いっかいも触ってねぇ)(むしろ自分用薬歴マニュアルのがよく使う)
(14)出勤簿(そんなものはないので「経営者ひとりですが必要ですか?」でゴリ押し)
(15)別添2出席票(開局者も管理薬剤師も事務も私)
(12)別添1と(15)別添2は、スキャンして控えをとったあと、指定日までに厚生局に送付しておく(ゆうパック)
別添1
1)保険薬局の概要、2)保険薬剤師等の概要、3)薬局の平面図(保健所に出したやつ)、4)薬局付近の見取り図(Googleマップを印刷して近隣の医療機関を書き込む)5)調剤業務の手順についての流れ図(調剤マニュアルのフローシート部分まるコピ)請求事務の手順についての流れ図(あんまりちゃんとまとめてなかったので、請求作業に使うソフトやシステムのマニュアルをコピ)、6)後発医薬品調剤割合一覧表(帳票で確認)、7)処方せん枚数など(帳票)、8)在宅の実績(帳票)、9)電子薬歴システムの概況(分からない言葉はレセコン会社に聞いて埋める)、10)開設者の略歴(まじめなほうの略歴)
指導対象となる患者名の一覧がFAXで届く
1週間前にFAXで届く。ここから(1)調剤録等の準備に入る。
対象患者ごとに調剤録など準備する
(1)調剤録等の準備では、薬歴本文と表書きはまとめて帳票印刷できた、付加画像は歴から選んで印刷した。薬情・手帳シールもひとつずつ会計画面を開いて再印刷。
指定の時間に中四国厚生局指導監査課まで出向く
(余裕を持っていこう)入館受付で何しに来たのって聞かれるので、厚生局に呼ばれて、というと紙を書かされた。時間ギリギリだったのでちょっと焦る。厚生局の課名まで書けとのことで、指導監査課、が思い出せなくて書類を出したり確認したりしてヘンな人であった。ここまでやって、開局の時もそういえばここに来たことを思い出した。
(気を付けること)入館証は付箋紙サイズの藁半紙ぺらぺらだが帰りに提出するので無くさないこと、駐車場でもらった紙に指導監査課で押印をもらって帰りに駐車場出口で提出すること、いきなり2階○○会議室にいったらよその指導中に突入してしまったのでまず受付に行くこと
こんかいの指導内容は2点
①ヒルドイドソフト軟膏の塗布部位が処方箋に書かれていない(疑義照会をしろ)
②クロピドグレル錠の指導が単一の繰り返しになっとる(出血傾向の確認しか書いてない)
①は、乾燥する体幹やすね・手荒れのハンドクリーム代わりに使ってることは知っていたので放置していました。別に困ることではないし極量使ってるわけでもないんで…。でもいい機会なので先生には「外用剤の使用部位がないと厚生局から指摘を受けるんでよろしくお願いします!」とお伝えしておく。
②は、毎回確認すべきは出血傾向であって(日ごろから気にかけてもらっていざという時に早く気付いてほしいから)、繰り返し指導が悪いとは言えないと思っています。血尿出た時に相談すべきは泌尿器科でなく処方医。本人がそれに気づけるかがキモなのでむしろ繰り返すことに意味がある。でも薬歴の書き方的に同じことばかり書いてはいけないらしい。クロピドグレル錠はいちど適応と用法用量が定まったらそれが変更されることはまずないし(心筋梗塞が脳梗塞になったりしないし、ちょっと減らしたり増やしたりもしない薬)、予防薬だから決められた期間ひたすら人によってはほぼ一生飲むわけだし、目に見える効果がない薬だから効果の評価はできないし、検査値などの数字にもならないから書き残せない。副作用のモニタリングをするか、飲めてるかどうかの確認(あるいは薬識のゆらぎがないか)を繰り返すしかないと思う。後者は、クロピドグレル錠は効いた感がないけど続けられるか?を助けてゆくことなんだけどそれはハイリスク薬に限らず行うことなので、やっぱりハイリスク薬剤別に事実を書き残したくなるのは副作用のモニタリングなんですよね。でも同じことを書くなといわれるので何かほかのことをわざと織り交ぜて書くことになる。こうやって個別指導対策的な薬歴項目が増えていくのはイヤだな、というのは最初に勤めた会社の頃から十年以上考えて来たことなので、じつは最近はハイリスク項目を別枠で書き残すことはやめました(個別指導では古い薬歴を見られていたので)。大きい薬局で働いてると電子薬歴にハイリスク薬歴がチェックボックスで済むようなのもあるけど、あれこそ個別指導対策で、その日にやってもないことをチェックするアレなんですよね、嫌い。
個別指導にも耐えうる、でも本質は患者さんのための薬歴が、書きたいなー。試行錯誤中です。次回の個別指導までの目標とする。