在宅医療って、お金はどのくらいかかるのでしょうか?
ここでは、薬局へ支払うお金がどういったものかをご説明しています。
そのつどお支払いいただくことになりますが、ご家族がまとめての支払いを希望される場合などは個別にご相談ください。
お金はいくらかかりますか?
支払いが発生するケースは下記の3点です。
- 処方せん受付ごとの一部負担金
- 在宅訪問にかかわる薬学管理料
- その他、実費で必要なもの
処方せん受付ごとの一部負担金
処方せん受付ごとの一部負担金とは、薬局の会計で支払っていたいわゆる「お薬代」で、処方せんごとに発生します。ご本人の負担割合に応じて変わります。
調剤技術料と薬学管理料、薬剤料、特定保険医療材料から成りますが、このうち薬学管理料は後述する居宅療養管理指導費などに変わります。
在宅訪問にかかわる薬学管理料(居宅療養管理指導費など)
在宅訪問にかかわる管理料は訪問ごとに発生します。おもに、居宅療養管理指導費もしくは在宅患者訪問薬剤管理指導料です。介護認定を受けられた方は介護保険を優先する決まりです。訪問回数は利用される方ごとに異なります。
同一建物居住者以外(お一人を訪問する場合)
※1割負担の場合
介護保険(居宅療養管理指導費および介護予防居宅療養管理指導費)
518円/回
医療保険(在宅患者訪問薬剤管理指導料)
650円/回
医療用麻薬が必要な方は100円、麻薬持続注射は250円、中心静脈栄養は150円が加算されます。
同一建物居住者(複数名を訪問する場合)
※1割負担の場合
介護保険(居宅療養管理指導費および介護予防居宅療養管理指導費)
379円/回(2-9名)
342円/回(10名以上)
医療保険(在宅患者訪問薬剤管理指導料)
320円/回(2-9名)
290円/回(10名以上)
医療用麻薬が必要な方は100円、麻薬持続注射は250円、中心静脈栄養は150円が加算されます。
上記は1割負担の場合です。負担割合に応じて変わります。
いずれも月4回まで、末期がんや中心静脈栄養の方は月8回まで。
利用時は介護保険が優先されますが、いずれのサービスも内容に変わりはありません。
医療と介護で料金に差がありますが、いずれのサービスも内容に変わりはありません。
ひと月にかかる費用は訪問の回数によって変わります。緊急時の訪問は別料金がかかります。
個別の対応となりますが、どの程度の訪問回数が必要となってくるかは、下記リンク先をご覧ください。
その他、実費で必要となるもの
- 紙おむつ、消毒液、ガーゼやマスクなど衛生材料
- オブラートや服薬補助ゼリーなど雑貨
- 市販の医薬品やドリンク剤、サプリメントなど
- 保険適用でない栄養剤
- 医療材料を追加で希望される場合(洗い替えに○○をもう少しほしい等)
- 薬剤師が訪問に必要とした交通費(高速道路や公共交通機関の利用時)(基本は車で移動しますので廿日市市内は無料です)