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アトピー性皮膚炎に、エモリエントやモイスチュアライザーは、効果的で安全ですか?

論文情報
Emollients and moisturizers for eczema: abridged Cochrane systematic review including GRADE assessments - PubMed
Eczema is a chronic inflammatory skin disorder with considerable impact on quality of life. Emollients or moisturizers a...

湿疹は、生活の質にかなりの影響を与える慢性的な炎症性皮膚疾患です。
エモリエントやモイスチュアライザーが広く推奨されているが、これらは効果的で安全なのかをしらべたシステマティックレビューとメタ分析。(コクラン、GRADE)

エモリエント;ワセリン・プロペトとか
モイスチュアライザー;尿素クリームとかヘパリン類似物質クリームとか

なにを調べた?;Cochrane Skin Group Specialised Skin Register、The Cochrane LibraryのCENTRAL、MEDLINE、Embase、LILACS、GREATデータベース、および2015年12月までの5つの試験登録でランダム化比較試験(RCT)を検索した。
取り扱われた研究と数;77件のRCT、6603人。バイアスのリスクが低い研究は7件(9%)、リスクが不明瞭な研究は34件(44%)、リスクが高い研究は36件(47%)
エビデンスの質は、事前に指定されたアウトカムについては、主に低または中等度

もっとも重要な比較「保湿剤アリ vs. 保湿剤ナシ」について、保湿剤アリでは保湿剤ナシと比較してアトピー性皮膚炎のスコアが改善したが[平均差-2.42、95%信頼区間(CI)-4.55~-0.28]、最小重要差である8-7を満たさなかった。

→改善していて有意差あるけど臨床的に不十分ということ??どゆこと?7-8は差があってほしかったということでしょうけど…アトピー性皮膚炎のスコアとはどんなのがあるのだろう…本文読みたい
脱線;Eczema Area and Severity Index(EASI)による重症度評価法、Severity Scoring of Atopic Dermatitis(SCORAD)、POEM質問表、VASでかゆみを評価、QOL評価用としてSkindex-16、Dermatology Life Quality Index(DLQI)…いっぱいある!統合するのはたいへんだなぁ。

保湿剤アリだと、紅斑はより少なかった(リスク比0.40、95%信頼区間(CI)0.23-0.70)、紅斑の発生率は低下した(ハザード比3.74、95%信頼区間(CI) 1.86-7.50)。
保湿剤アリでは、6~8週間の間、外用コルチコステロイドの使用量が少なかった(平均差-9~30g、95%信頼区間(CI) 15.3~-3.27)。
グリチルレチン酸、尿素、グリセロールを含むクリームは、参加者と医師の両方によると、それらのコントロール(ベース、プラセボまたは塗布なし)よりも効果的だった。
発疹は、週2回のフルチカゾンプロピオン酸塩との併用時よりも、保湿剤単独の方が多く報告された(リスク比2-17、95%CI 1.55-3.11)。

外用抗炎症治療に保湿剤を加えることは、単独治療よりも効果が高く、紅斑の発生が少なかった。

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