ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物(ZS)の有効性と安全性をしらべる試験
ランダム化あり、プラセボ対照、マスキング(治験参加者、医療提供者、治験責任医師、評価者)
スクリーニング後の急性期治療前にランダム化し治験薬投与48時間観察、結果をみて血清カリウムが下がった治験参加者で再度ランダム化、維持量に減らして経過をみた。急性期は1日3回、維持期は1日1回。
ベースラインでの血清カリウム値には差がありそう。
(除外条件)偽高K、過去7日にケイキサレートなど使用、高アンモニア血症にラクツロースなど使用、余命3か月、ケトアシドーシスによる高K、HIV陽性、妊娠中授乳中、不整脈・心電図異常、インスリン使用の人、K6.5以上の人
P)高K血症(5.0-6.5mmol/L)
E)各用量のZS(1.25g、2.5g、5g、10g)
C)プラセボ
O)(0-48hr急性期)最初の48時間における血清カリウムの変化率
(3-15day維持期)維持期における血清カリウムの変化率
投与量5gで2日目に、10gで1日目から差あり。
3日目以降は実薬vsプラセボで差あり。
15日目中止その後1週間で差なし。
有害事象)低カリウム血症2例、重篤ではない、カリウム補充なく回復した。消化管障害でよく見られたのは下痢。
外来ですが採血がすごい回数でしんどい(たぶん)。
K6.5以上の人は除外なので本当に急性期の方は含まれてない。
併用薬とても気になる、RAAS系は使用ありなしのみチェックされている、カリウムを変動させる他の薬剤はどうか。
急性期プラセボで下がった方は慢性期でいずれも実薬を服薬するのだけど(プラセボの選択肢がない)なんでかな、倫理的なこと?
薬価を調べて二度見しました、従来品とくらべてこの価格の価値があるのか気になる。
ZS5g中ナトリウム0.4g(食塩で1gぐらい)